崖にたつ、ヤトを待つ

阿部明子

ずんずくろの谷は削られ、ソトから土が運ばれた。
しぼれた水が谷底へ、つぶした田は家で埋まる。
山からは土が降りて、馬の辿った道をふさぐ。
削れた谷山からは土が降りて、子どもたちは道路をふさいで遊ぶ。
私は待つ、私の中のヤトがやってくるのをまつ。
知らない家の庭から風が吹き上げてくる。

Exhibition

2021.8.31 tue – 9.5 sun

SARP〈space B〉

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仙台写真月間 2021 アーティストトーク 
9月5日(日) 作家家族の体調不良により中止