父の死後、私は父の携帯とコンパクトデジカメで撮影された約300枚の写真を見ることが日課になりました。
父の生前の写真だと感情的に眺めていたそれらが、見る度に自分の父の写真であることを離れ一人の人間が撮影した写真として生き始めています。
私は、その写真の前でだけ、社会で流れている時間から隔離され、死者に寄り添うための真っ当な時間が流れはじめているようです。
レウムノビレは温室植物といわれる植物です。自分自身で温室を作り上げ、その内部に花を咲かせます。
自身の葉で囲み、外の環境から自分の種子を守るようなこの植物の生態と、父の撮影した写真で部屋の壁を埋め付くし、それによって社会の時間から守られる今の私が、重なっている様に感じているのです。
Exhibition
2017.11.7 tue – 11.12 sun
SARP A
EVENTS
仙台写真月間 2017 アーティストトーク 9月7日(土) ゲスト 小岩瞳子(こいわ とうこ) xxxxxx ゲスト 小岩勉(こいわ つとむ) xxxxxx
Installation images